足の付け根に違和感が・・・放置して走れなくならないで!

      2018/02/15

こんにちは。

マラソンのロジカル先生こと五十嵐茂幸です。

 

「走る」だけでなく「歩く」「立つ」「しゃがむ」など日常的な動作で大きな役割を担っている足の付け根:股関節

 

今回は、足の付け根に違和感が出たけど、

「休んでたらとりあえずなくなったから、まあいっか」

というあなたが本格的に痛みにならないためにやっておいて欲しい運動をご紹介します。

 

 

柔ければいいわけじゃない股関節

股関節の働きとは

股関節は肩と同じように前後・左右・ねじりといった3Dに、幅広く動く関節です。

開脚やY字バランスに代表されるように、とにかく柔らかくないといけないと思われがちですが、それだけではありません!

 

もっとも体積が大きい腿前の筋肉・大腿四頭筋や、体を支え続けているお尻の筋肉・大殿筋など非常に大きい筋肉が複数またいでいて、大きな力を発揮する中心でもあります。

 

そのため、柔かさ+強さの両方を兼ね備えていないといけない場所です。

 

タイプ別!股関節の違和感の原因

走ると出てくる足の付け根の違和感・痛みにも種類がありますが、大きく分けると内側タイプ外側タイプがあります。

 

「内側タイプ」は主に股関節のユルさが原因になりやすい。

ランニングの中での着地の衝撃は膝や足元だけでなく、股関節にも繰り返し掛かります。

さらに長い距離で重くなってきたり、スピードを盛り返そうとしたりで脚を上げて走ろうとすると、股関節には押し付けるような形で圧迫されるストレスが。

 

外側タイプ」は主に股関節の筋肉たちの硬さが原因になりやすい。

ランニング中働き続けている股関節の周りの筋肉には疲労が蓄積していきます。

走り終わってしっかりストレッチなどのクールダウンをしていないと、次第に柔軟性は失われて「筋肉痛かな」というような症状がなかなか引かないことも。

走るときは日常生活では動かさない範囲で股関節を動かし続けるので硬くなってきていることに気づかないことも多いです。

 

いますぐできる痛みの予防法

それぞれのタイプですぐにできる痛みの予防法をご紹介していきます。

 

「内側タイプ」の方は走る前のウォーミングアップに注目!

柔軟体操だけでなく、連続ジャンプや短いダッシュなどで、筋肉の力をしっかりと発揮して支える強さを促しましょう。

 

 

「外側タイプ」の方は走った後のクールダウンを入念に!

特にお尻やもも裏の筋肉は硬くなりやすい部分。反動をつけずに30秒から1分程度、ゆっくり伸ばすのがポイントです。

 

 

「内側タイプ」にしても「外側タイプ」にしても、股関節には非常に多くの筋肉が関わって動いています。

個別に柔らかくすべき筋肉、力を出せるようにしたい筋肉は変わってきます。

「私に必要なのはどんな運動?」という方はぜひ個別にお問い合わせくださいね。

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五十嵐 茂幸

五十嵐 茂幸

『 マラソンのロジカル先生 』痛みの不安なくマラソンに挑むランナーさん専門のトレーナー。スポーツリハビリの専門家:日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格を持ち、工学部化学科卒という異色の理論派。自身もランナーとしてサブ4を達成、接骨院でも勤務、知識と経験を兼ね備えた指導を行なっている。 詳しいプロフィールはこちら→ http://runners-concierge.com/profile/

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